1月8日(土)

 お正月休みが明けたばかりですが、また3連休になります。10日(月)は

 成人の日、この祝日が1月15日と定まらなくなってからどのくらいになる

 のでしょうか。

 うちの上の娘は来年成人式、去年の春ころから振袖のレンタルの案内が

 次から次へと送られて来ています。一日に2,3通届くこともあり、びっくり

してしまいます。時々電話もかかってきます。「うちは浪人中なので今来年の

成人式どころではありません。」と答えると「受験が終わってからだともう

次の年度の方対象になってしまいますから・・・。」と返ってきます。

着物は誂えるものではなく借りるもの、着付け、写真もセットになっていて

格安、返却は宅配で、とお手頃な値段でお手軽に成人式の準備ができる

便利な時代になったということなのですが、何となく抵抗がある私のような親は

少数派と言われてしまうのでしょうか。娘の振袖の準備はやはり

受験が一段落してからゆっくり、お得でなくてもいいや、と思っているところで

す。それより何より今は希望校にパスしてくれることを願うばかり・・・。

 さて年賀状で知人の息子さんが今年成人と知り、新年早々また

紀伊國屋書店へ行きました。立花隆+東京大学教養学部立花隆ゼミ

による『二十歳のころ』を、私は成人のお祝いに、とこれまでにも何度か贈り物

にしてきました。1998年に新潮社から出版されたこの単行本は今は

絶版で文庫本2冊組になっています。「調べて書く」こと、「達意の文」

を書くことがいかにこれから大切であるか、そして20歳前後という時期が

自分を発見する大切な時であることを、各専門分野で活躍している人の

20歳のころのことを学生たちが自分でインタビューしてまとめる、と

いう作業を通して立花さんは学生たちに伝えたのです。その記録が

まとめられた一冊。20歳のころ、自分は何をしていただろうか、何に

興味を持って、どんな本を読んでいたのだろうか、それは時間を経て誰かに伝

えられるほどのものだったのか・・・、もうとうに二十歳、それどころか不惑も

とっくに過ぎた大人にもおススメの本です。ですから、今回用意したプレゼントは

20歳の息子さんだけではなくお母さんにも是非読んでほしい、そう思っている

わけです。 ”お母さんのNさーん、このブログ読んでますか?”

『二十歳のころ』はまた本の紹介欄で取り上げたいと思います。

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