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10月26日(土)

いつまでも続いた猛暑の次は度重なる台風到来、気温の急激な変化に驚きながら慌てて衣替えをしたりしているうちに十月もあと少しとなりました。

この一週間は特に忙しく動き回りまわる毎日でした。まず藤沢での林望さんの『源氏』の講座、「葵の上」のお話は大変面白く、高校の授業では絶対に聞かれない大人の源氏物語の講義です。受講生は年配の方々が多く、私から見れば人生の大先輩ばかりが集うクラス、という雰囲気で講師の林先生も年上の方を前に大変だったかな?月一の三回講座、残りの二回が楽しみなのはもちろんです。

今週に入って横浜で中川李枝子さんの講演会がありました。火曜日、図書館開館日でしたがご紹介役をしたこともあって図書館は休館、朝から上大岡へ出かけました。主催は「子どもと本の教室」。歴史は古く、スタートは昭和50年という組織です。待ち時間にこの「子どもと本の教室」のこれまでの毎年の活動記録を見せていただきびっくり。ガリ版刷り、手作り感いっぱいの報告レポートです。

この38年間に講師として招いた児童文学関係の方々のリストがすごいのです。活動記録の表紙は第一号からなんと熊田千佳慕さん。講師の欄は長崎源之助さん、加古里子さん、神沢利子さん、赤羽末吉さん、松居直さん、寺村輝夫さん、三木卓さん、西本鶏介さん・・・・。中川李枝子さんも何回か登場しています。横浜市港南区とボランティアがチカラを合わせて長年にわたって子どもたちと本をつなぐために勉強会を続けてきたその歴史は素晴らしく敬服します。

さて参加者は子育て真っ只中のお母さんが中心でしょうか。みなさん、メモを取りながら、うなづきうなづき熱心に中川さんの言葉に耳を傾け、あっという間の2時間でした。

私も久しぶりに中川さんにお会いし講演後の昼食会にも参加させていただきました。中川さんのお話は何回伺ってもいつお聞きしても心にグッとくるものがあり勇気づけられます。若いお母さん方はなおさらのことでしょう。

木曜日、阿刀田高さんからご案内をいただき、朗読会へ。これは阿刀田さんの奥さまがもう10年も続けていらっしゃる一年に一度の朗読会です。森ミドリさんも朗読なさり、演出は鴨下信一さんという豪華な顔ぶれです。芥川龍之介、向田邦子、阿刀田高作品の朗読。絵本の読み聞かせには読むほうも読んでもらう方も慣れていますが、長めのお話を耳から聞く、というのはまた違った味わいがあるものです。自身で黙読するのとも違い集中して聞く作業は結構大変だということも発見でした。大好きな向田邦子の作品も読んだことがなかった芥川龍之介の作品も大変面白く、阿刀田さんの短篇3つはどれも物語の不思議な世界に引きずり込まれました。

こんなふうに今年の秋は読書週間にふさわしい私の毎日です。