» 2012 » 2月のブログ記事

2月24日(金)

雨が上がって春がまた近づいた感じです。1月末から調子を崩し、軽い風邪、と甘く考えていたら、持病の喘息に発展しとんだ事になりました。今月初めにお約束していたリンボウ先生とのお食事も延期、すぐに回復できるつもりだったのに今週火曜日はもう最悪の体調となり、早めに閉館して帰宅。翌日は何にもしないでひたすら眠って過ごす一日でした。激しい咳の連続のためか横隔膜のあたりに筋肉痛、ヒーヒー言いながらも眠ったのが良かったのか、大分回復の兆しです。こんなことならもっと早くにどこかで一日眠ることに専念すればよかった、と深く反省しました。

 ただ眠っているのではもったいない、といつもの貧乏性。センダックの絵本論や、読んでおかなくてはと買ってそのままの本など枕元に置いたものの、読書どころではありませんでした。読書も心身健康でないとダメという事、身にしみました。楽しい絵本ですら受け付けられないものですね。

 ということで、明日25日(土)は無理せず休館にすることにしました。ごめんなさい。自宅でつぎの本の紹介や、センダック展の準備など、静かに作業したいと思います。

2月17日(金)

一年間の大学の授業も先週で終了。昨日112人分の成績も通知し、大学の方はしばらくお休みです。前期「図書館サービス論」、後期は「児童サービス論」、あっという間だったようにも思いますし、それぞれの場面ではいろいろ考えさせられたり、反省したり、今どきの学生の様子に驚いたり、感心もしたり。やはり後期の方が私自身は楽しく進められました。

後期最後のレポート課題は児童文学作家・絵本作家についての考察、ということでこちらでリストアップした日本人作家10名、海外の作家10名の中から好きな作家を選んで、というものでした。

国内の一番人気は宮沢賢治、これはきっと資料が豊富だということも大きな理由だと思います。つづいては中川李枝子さん、林明子さん。海外というと、レオ・レオ二、ビクトリア・ポター、ディック・ブルーナーが人気でした。学生一人ひとりの考察を読むことはとても勉強になり、私が知らなかったことも教えてもらいました。学生のみんなが小さいときにどんな本に触れてきたのか、というのも興味深く丁寧に読んでいるとかなり時間がかかってしまいます。なにしろ100人以上のものに目を通すのですから。

最後の授業ではいつも2冊ずつ紹介している絵本の読み聞かせの時間を長めにとり、5冊。まだまだいっぱい紹介したい本がありました。学生からは「絵本の楽しさ、すばらしさを改めて感じる半年だった」という感想も寄せられ、良かったのかなと思います。自分自身の反省と今後の進め方を春休みにじっくり考えたいところです。

図書館では春休みの企画「マイ・コレクション・・・センダック」展の準備が本格的にスタート。これからたくさんの方々にチラシを配布しお声をかけていきます。

火曜日にお雛様も飾り、外は寒いですが、館内はちょっと華やいだ雰囲気になりました。どうぞご来館ください。

           

2月4日(土)

 大学の「児童サービス論」の授業の中で本の帯づくりという作業を行いました。「本の紹介」という課題も今までに出して、それぞれにこの絵本がおススメ、という紹介文を書いてもらっていましたが、今回はもっと短い表現でみんながその本を手に取ってくれるようなキャッチコピーを考えて帯にするというもの。

取り上げた作品はあまんきみこさんの『ぎんいろのねこ』。私も大好きなおはなしでこれまでいろいろなところで教材として使ってきました。100名以上の学生、これまでに読んだことがある人は誰もいなかったようでした。

90分の中でおはなしを読み、内容をつかみ、帯作りのヒントになるワークシートを完成させ、帯の作成までできるかな、とちょっと心配ではありましたけれど、ほとんどの学生がその場で提出。実物のように細長く切った帯、提出されたものを一枚一枚読んでいくうちにとても楽しくなって来ました。予想以上にいいものがたくさんあり、みんななかなかやるじゃない、と嬉しくもなりました。

そうだ、これをコピーしてあまんさんにお送りしよう!と思いつき、一応学生のみんなに了承を得なくちゃと昨日の授業でみんなに伝え、あまんさんへの配送作業開始。これからそれに添えるお便りを書くところです。

お便りの中で、そぅっと、講演会のお願いもしてしまおうかな。一昨年お会いした時のあまんさんの優しいお顔を思い出しながらお便りを書こうと思います。

本の帯づくりは思った以上に難しかったけれど楽しかった、という学生の感想もありました。お母さんたち、おうちでお気に入りの絵本にオリジナリティいっぱいの手作り帯、作ってみるというのはどうでしょう?本をもう一度じっくり読みこむことにもなっていいのでは、と思います。もちろん子どもたちと一緒に考えることもおススメです。