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10月28日(金)

 高く澄んだ空、キリッと冷たい空気、秋を感じるようになりました。夜も長くなってきましたし、本を読むにはこの上ない季節です。27日から読書週間もスタートしましたね。

うちの図書館のHPの本の紹介コーナー「こんな本・あんな本」も今週アタマにアップした『さんびきのコブタのほんとう話』で50冊めとなりました。HPを新しくして去年の12月から毎週1冊ずつ書き溜めてきて、ようやく節目の50冊。この50冊めにどの本を選ぼうか、45冊をこえたころからちょっと気になりだしていました。

そして奇しくも私が大好きなブタが登場するこの『さんびきの・・・』になったわけですが(このお話では大好きなブタたちもいいイメージではないけれど)、本当は別の本を考えていました。でもその本が書棚に見当たらず、それならもう一冊買っちゃえと本屋さんへ。

 ところが、新宿紀伊國屋もジュンク堂も在庫なし、出版元も在庫切れ、と同じ返事でした。それならそれなら、もう一度念入りに書棚を探す?書架に出ていない本もダンボールにいっぱいあるわけだし、と簡単に見つかりそうにありません。そこでお目当ての本を探しに行ったジュンク堂で見つけた『さんびきの・・・』を急遽紹介することにしました。

  こんなにたくさんの本があるのにいざ紹介文を書くとなると、どの本にしようか、なかなか決まりません。好きだな、おもしろいな、くらいの本では書けない、ということもありますし、大作すぎてまだまだ読みこなせなくて私の中で消化不良状態のものもあります。自宅のパソコンの下には一応選んであるけれど順番待ち,待機中ですという本がズラッと並んでいます。熟成するのを待って本を寝かせている感じでしょうか。

 ブログは時々、でも「こんな本・あんな本」は毎週必ず、という気持ちでこれからも紹介して行きたいと思っています。

10月15日(土)

 大学での後期の授業が始まりました。前期の図書館サービス論に続き、後期は児童サービス論、こちらの方が私の専門ということもあって準備も当日も前期以上に楽しく感じられます。講義では時計を見ながら話をしているつもりですけれど、いつも後何分?と最後の方は板書もスピードアップになります。あれもこれもとその場になって伝えたいことが出てきたりでなかなか予定どおりにいきません。半期15回講義では全く時間が足りない!

 時間に限りはあるけれど、児童サービス論なので毎回絵本を紹介することにしました。受講生が大勢なためOHPを使っての読み聞かせのかたちになります。先週は『まあちゃんのながいかみ』『だれがきめるの?』」そして昨日は『どろぼう夫婦』と『かぜはどこへいくの』の二冊。大教室で100人以上の学生を相手に読む、というのもかなり緊張します。昨日はまだまだ気温も高く、汗をかきかき読み進みました。 いつも以上に「ゆっくり」を心がけて読んだつもりです。学生の反応はどうなのかと本を選ぶときから悩むのですが、4冊ともそれぞれの良さがキチンと伝わったようでヤレヤレ。大人が読んでも素晴らしい、という感想もたくさんあって(授業の最後に感想を書いてもらっています)絵本、読み聞かせは大人にもいいものだ、と改めて感じます。感想は2冊のうち良かった方どちらか1冊、と指示していますけれど,これまでの2回では4冊とも平均的な人気で、それも提供側にするとホッとする結果です。でも次に何を持っていくかという悩み、プレッシャーも。(来週分はもう決めていますが)

 講義の中で「いい本とはどういう本か」について鳥越信さんのアドバイスなど紹介し、ではあなたはどう考えますか、と書いてもらったら、予想以上に学生みんながなるほど、と感じる意見を出してくれました。みんななかなか、です。こんな風に考えている女子学生、将来いいおかあさんになるね、と嬉しくなります。私もそんな学生のみんなに自分が伝えられるものはいい形ですべて伝えて行きたいなと思った昨日の大学での講義でした。

10月8日(土)

 一週間の会期で開催していた『ノン二展』も終了、多くの方に来ていただき、茨木啓子さんの朗読会も盛況でした。今回の催しでアイスランドという国がずっと遠い北の国、というイメージから日本とも共通点の多い身近な国、と感じだ方も多いのではないかな、と思います。

 近隣からいろいろな方が足を運んでくださいました。私はもっぱら1階のカウンターで「展示は2階です。」とご案内するばかりでしたが、最終日に楽しい出会いがありました。

 その方はノン二展をご覧になった後、1階へ降りてきてずっとブタのコーナーで熱心に本を開いていた、と思ったら、「これ、どうしてですか?」「エっ?」「ブタ、どうしですか?」とのいきなりの質問に私の方もびっくり。「ブタが好きなので、いろいろ集まっちゃたんです。」「実は僕、養豚家なんです。」「エエーっ!」余りに意外な言葉に私の方は一瞬言葉がでてきませんでした。

 その後、ブタのことをいろいろおはなししてくださってとても楽しいひとときでした。オス豚の牙はすごいんだそうです。イノシシと一緒かぁ・・・。オスは脂肪なんかがついてちゃダメ、しっかり筋肉質、そして子育てするメスは脂肪がたっぷり、ということも教えていただきました。「また、これ見に来ます。」とお帰りになった方は茅ヶ崎在住の男性でした。 私のブタコレクションもますます充実させてお待ちしております・・。

 次は12月の大きな企画2つ。3日のリンボウ先生講演会、冬休みのIBBY世界児童書展です。リンボウ先生も3回めの登場となります。今回はリンボウ先生本来のご専門分野、書誌学、古い書物のおはなしをしていただくことになっています。ポスターもチラシもいつもより早く用意ができました。残るは宣伝です。たくさんの方のご参加をお待ちしています。