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9月10日(土)

 この間九月に入っちゃった、と慌ててカレンダーを差し替えたばかりなのにその九月ももう三分の一が過ぎようとしています。

この夏はいつも以上に盛りだくさんのスケジュールでお休みはほとんどありませんでしたが、それはそれで充実した毎日でもありました。その締めくくりというような仕事を8日木曜日に終えホッと一息ついたところです。神奈川県図書館協会研修がうちの図書館で開かれました。「図書館見学と講演という内容です。」という依頼を受けた時にはどなたか講師の方がいらっしゃるのかと思ったら、何と私がお話するということではありませんか!!私立図書館の運営について話してほしいとのこと、何を話せばいいのか最初は困ったことになったと気が重くなりました。

 7月の終わりころ、鎌倉図書館へ打ち合わせに出かけました。一時間の打ち合わせ、とメールで連絡があり、一時間も何を打ち合わせするの?うちは見学といっても本があるのは1階だけだし・・と思って出かけて行ったはずが、私は図書館のこと、本のことなど延々と話し、11時に始まった打ち合わせ、気付けば時計はすでに12時30分、「ところで当日は何をお話しましょうか?」「今日のようなことで大丈夫です。」あーよかった、今日の打ち合わせもホントに楽しかった、でも本のことになると本当に止まらなくなってしまう私・・・。呆れられちゃったかなぁ、なんていう気持ちで帰宅しました。

 その打ち合わせ時のこともすっかり忘れクリアー、というのか、あの時は何をはなしたんだっけ?という感じで9月に入り、レジュメくらい用意しなくちゃとちょっと慌てたもののあっという間に当日。講演のタイトルも一応決めてみました。「図書館運営奮闘報告 ~私立図書館運営の楽しみ方~」

 当日になって上の娘が「ついて行こうかな」と同行、心強いような気恥しいような、保護者付きのような・・・。母親としての顔以外の部分を娘に見られるのはやはり恥ずかしいものです。図書館の沿革、リニューアルオープンまでの経過、リニューアル後のこと、蔵書、企画、財政、建物の維持管理について、私が感じて来たままをお話ししました。ひととおり話し終えたところで時計を見たらぴったり90分、予定どおり、と心の中でホッ。その後は一階へおりて図書館内を自由に見学していただきました。見学というほど広いスペースでもありませんけれど、絵本や児童書中心の蔵書を見ていただき、みんなから”由希さんの趣味に世界だね”と言われている書架や遊び道具、自慢のブタコレクションもご案内して和やかに終了。

 カウンターの自分の定位置に戻ると一足先に帰った娘からの置き手紙。「ママ、よかったよ。本のこと、図書館のこと、あんなに楽しそうにわかりやすく話ができるなんてステキだね。」という言葉に「下にいても2階での話をちゃんと聞いていたんだ。」と照れくさい気持ち、でもちょっといい気分にもなりました。今回も打ち合わせ時同様私が一番楽しかった、そんな研修会でしたが、研修参加者のみなさんはどうだったのでしょうか。そのうちアンケートの結果をお届けします、という担当の方からの連絡をドキドキしながら待つことにします。