1月18日(火)
この前の土曜日、カウンターでいつものように書類の整理をしたり、買って来
たばかりの本を広げて読んでいたら、ぞくぞくお馴染みの親子がご来館。
もう時間は四時を過ぎています。あと一時間もないよ~、もっと早くから
おいでよ~と思いながらも大切なお客様を迎えるウキウキ気分。恐竜が大好き
なRくんはいつもの場所へまっしぐら、なに読んでいるのかな、と覗きに行くと
今日は馬場のぼるさんの『11ぴきのねこ』シリーズの『どろんこ』でした。どのペ
ージにかわいい恐竜が登場しているのです。「どうやってみつけたの?」とRくん
に尋ねたのですが、「いたよぅ。」とニコニコしているだけでした。
弟のKくんはちょっと前までやっと立ち上がったね、といっていたのに
小さい身体を大きく揺さぶりながら自由に歩き(走り)回ってはわたしの方を
時々みてニコッと笑いかけてくれます。この図書館の空間がすっかり
お気に召した様子。そしてもうすっかりおなじみになって、ここにいるのが
嬉しい、という感じです。お兄ちゃんのRくんはまだ曜日の感覚がはっきり
していないのに、「今日は火曜日だね」とお母さんが言うと、Rくん「升水図書館
がやってる日だね。」…こんな会話のあと訪ねてきてくれていると知って
わたしは嬉しくなるばかりです。こんなに小さい時から、親子で図書館へ
来ることが当り前の習慣になって、本が身近なものになる、それがちっとも
大げさでなく毎日の生活に溶け込んでいる、なんていい感じなのでしょうか。
一方こちらもよく来てくださる親子、今日はお母さんはお買いもの、Sくんが
お父さんとやってきました。お父さんが絵本を読んでいると、おもしろそう、と
RくんやKくんもテーブルの方へやってきました。お父さんの声が館内に
響き、3人の男の子がそれぞれ楽しそうな顔をしてその声に聞き入っています。
そのうちにもう少しお兄ちゃんのY君がお母さんと登場、Yくんはこの前のおは
なし会の時に堂々と金子みすゞの詩を読んでくれた小学5年生です。
お菓子作りの上手なお母さんの手作りかりん糖のお土産付きで来館です。
2月におはなし会やるけれど、また何か読んでくれる?の提案に「うん」
というお返事があり、今どのおはなしをお願いしようか考えているところです。
そんなことをしているうちに5時が近づき、みんなお家に帰っていき
ます。日が長くなったね、私の方が名残り惜しくなりながら、みなさんを
見送りました。