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本のしょうかい

とんでやすんでかんがえての表紙画像

『とんで やすんで かんがえて』
五味太郎 作

偕成社

 

ことりのぼくは小さいので、一度にたくさん飛べません。ちょっと飛んでは近くの木にとまって休んで、木の実を食べてまた飛びます。

一度にたくさん進めなくても、こうして繰り返していけば、自分だって遠くまでゆける!と自信を持った矢先、ぼくの前にはどこにもとまるところがない、果てしもなく広い海が・・・。

ぼくは考えます。いろいろ想像します。

海にぼくの助けになる道があったら便利、でもぼくは飛べるのだから途中にいくつか島が浮かんでいればいい。そこに木があったら最高だし、船でもいい。泳げる動物の背中を借りたらおしゃべりもできるし楽しそう。

海の中の様子も思い浮かべてみるけれど、ぼくにはもぐることができないと気づいたり。そうして、ぼくは大発見。

ぼくはもっと大きくなる。大きくなれば、もっと飛べるようになるし、もっと遠くまで行くことができる!だから、それまでは森へ帰っていっぱい遊ぼう、とぼくは決心するのでした。

何と子どもらしい可愛らしい発想なんでしょう。でもそのとおりですね。そんなに急いだりあせっても仕方ありません。

本の帯には五味さんからのこんなメッセージ、「とんで やすんで たべて、そしてかんがえて まよって きめて、そういうこと みんなじぶんひとりでやるんだよ!そこがポイント、それがだいじ!」

大人もちょっと休んで考えること、大切だなという気持ちになる五味太郎さんの最新作です。

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