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木になろうの表紙画像

『木になろう!―かたりあい、ささえあうー』
マリア・ジャンフェラーリ 文  フェリシタ・サラ 絵
   ひさやま たいち 訳

評論社

 

「木になろう!」最初のこの一言で、空に向かってグーンと背筋を伸ばしたくなりませんか。見開きいっぱいに描かれた立派な木を眺めていると心まで伸び伸びとしてきます。

地面の下ではまたまた立派な根。木は自分の根をまるでとぐろを巻くようにはりめぐらせています。木の幹は背骨、皮は肌。皮の下は層になっていて栄養を運び、身体を支える働きもしています。真ん中の「ずい」には育つための栄養が蓄えられ、枝は広げられて暑さから根を守ったり、ほこりを清めたりしています。

こんな風に読み進んでいくと、「きみは 木だ」という言葉に出会い、木と私たち人間とはとてもよく似ていることに気づきます。

木々は根っこをからませあって情報交換もしているそうです。移し替えられた木々は弱いけれど、みんなでまとまって森になればとても強く生きていくことができるという説明にうなずき、わぁ、本当に人間と同じ、と感じます。

マリア・ジャフェラーリさんが木の暮らしを通して、私たち人間に大切なことを伝えています。後半では13項目わたる樹木の仕組みがわかりやすく解説され、改めて木の素晴らしさを教えてくれます。

そして人間も木のように一人ひとり個性を持ちながらも助け合い、支え合ってて生きていかなければ、と思う一冊です。

フェリシタ・サラさんのダイナミックで力強い木々の絵からもパワーをもらえそう!

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