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本のしょうかい

ありこのおつかいの表紙画像

『ありこのおつかい』
いしいももこ 作  なかがわそうや 絵

福音館書店

 

ある日、ありのありこはお母さんからおつかいをたのまれました。おいしい草の実をおばあちゃんに届けるというおつかいです。

出かける時のお約束、まっすぐ行って、まっすぐ帰ってくること。道草はいけません。

さぁ、赤い帽子をかぶってありこのお出かけです。

森の中は楽しそう、お母さんとの約束などすっかり忘れて、ありこは花を摘んだり、茎をちぎったりしながら歩いていると、青いつる草を見つけて引っ張ってみました。するとそれはなんとかまきりのきりおの足でした。ありこはおこったきりおにのみこまれてしまいます。

お腹の中で、泣きさけぶありことけんかをしながらきりおが歩いていると、むくどりのむくすけが現れます。お腹の中から聞こえるありこの「ばか」という声に腹を立てたむすくけに、今度はきりおがのみこまれてしまいました。

それからむくすけの前にやまねこのみゅうがやってきて、同じ理由でみゅうはむくすけをのみこみます。それからくまのくまきちが登場してまたまたみゅうがのみこまれてしまいます。

くまきちのおなかの中にはみゅう、むくすけ、きりお、ありこがは入っていることになりました。

さて、今日はくまきちのおたんじょう日です。最後はくまきちのお母さんの手でみんな、くまきちのお腹の中から出られることになります。その後はみんなでおたんじょう日のごちそうを食べ、めでたし、めでたし。

あら、ありこちゃんのおつかいはどうなったのかな。大丈夫、おはなしの最後まで読めばみんな安心できますよ。ありこちゃんのおつかいもめでたし、めでたしで終わります。

これでお話はおしまいかと次のページをめくるとありことありこを見送るおばあちゃんの姿がさらりと描かれています。いいなぁ。

テンポよい展開と淡い色彩の水彩画、私たちをこんなかわいいお話の世界に導いてくれるのはいしいももこさんとなかがわそうやさんです。

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