
本のしょうかい

『ごろんずっしり さつまいも』
いわさゆうこ 作
童心社
さつまいもはどんなふうに大きくなるのかな。さあ、絵本を開いてさつまいもの育つ様子をのぞいてみましょう。
まずは「のびた くきを ちょきんと きって いっぽん いっぽん はたけに うえるよ」
地上の茎、はじめはぐったりしていても土の中では根っこが生えてきて、そのうちわっさわっさと葉っぱが出てきます。
そして夏になると太陽の光を浴び、さつまいもの葉っぱが我も我もと地面一杯に広がります。葉っぱの下では長いツルがこんがらがって大騒ぎ。
「たいようと はっぱが つくた ちからはねつるを とおって ねもとにあつまるんだ」「あつまった ちから あかい ねっこに たまっていくよ。」ずずん ずん ずずん ずんとねっこはどんどん太っていくのです。
秋の収穫の時期になり、さてさて今年の育ち具合はどうかしら、と掘るときのワクワク感はたまりませんね。
「さつまいもの いのち ずっしり おもたいよ」のことばとともに掘り起こされたさつまいもがずらりと並ぶページは圧巻です。
表紙に描かれる赤い皮がつやつやと光るさつまいも5つの姿が印象的なこの絵本は、いわさゆうこさんによる童心社「どーんとやさい」シリーズの最新作です。