本のしょうかい
『まよなかの魔女たち』
エイドリアン・アダムズ 作 野口絵美 訳
徳間書店
本を開いて最初に現れるのは大きく描かれた魔女の顔、「イヒヒヒヒ」と笑っているような口からはギザギザの歯がのぞいています。
トレードマークのほうき、大きな黒い三角帽子・・・。何だか怖そう。さてさて、どんなお話?
暗い森の奥に暮らす魔女たちの活動は夜、昼間は高い木の枝にぶら下げられたハンモックで眠っています。そして月がのぼるころ、「おはよう」と起きてきます。
魔女たちにとって楽しいお祭りの日がやって来ました。この特別な一日にみんなワクワク大騒ぎです。
まずは腹ごしらえをします。ご馳走のコウモリのシチューをたっぷり食べてみんなご機嫌です。
いよいよほうきに乗って一斉に出発!!「ヒャッホー!」月に向かって進みます。それから月の周りを賑やかにぐるぐる回って気分は最高の魔女たち。
疲れて月の上でひと休みした後、トウモロコシ畑に降りてきました。そこには大きなかぼちゃがゴロゴロと置かれ、向こうから怪物たちの行列が・・・。
ハロウィーンの晩の魔女たちをエイドリアン・アダムズさんが愉快にオシャレに描いています。