
本のしょうかい

『ペンギンたんけんたい』
斎藤洋 作 高畠純 絵
講談社
カヌーに10羽のペンギンが乗り込んで、海を進んで行きます。
先頭には隊長、副隊長、副々隊長が立っていて、目的地を確認しているようです。
もう一艘従えてきた後ろのカヌーには何やらいろいろなものが乗っています。
どこへ行くのかなと読み手もワクワク。
ペンギンたんけんたいが着いたところは南の島でした。
島に上陸したペンギンたちは、「えんやら どっこい えんやら どっこい」と一列になって丘をのぼり始めます。
見た目はちょっと歩きにくそうなペンギンさんの体型です。「えん」で一歩、「やら」で一歩、「どっ」で一歩、そして「こい」で一歩、と歩を進めるペンギンたち。
途中でまずライオンに出会います。「ガオーッ! おまえら なにものだーっ!」とライオンがどなっても、怖がりもせず列を乱さず知らん顔で前へ進みます。
ニシキヘビもワニも恐れずにこの猛獣たちを従えて目指すところは・・・。
そしてそこには・・・。ぞろぞろと一緒についてきたライオン、ニシキヘビ、ワニは・・・。目的地で登場したのは・・・。それからペンギンたちが始めた作業とは・・・。
とにかくラストの展開が最高!ペンギンたちのユーモアに脱帽です。
表紙の海のブルーや島のジャングルのグリーンに夏らしさを感じるおススメの一冊です。