
本のしょうかい

『ここがわたしのねるところ―せかいのおやすみなさいー』
レベッカ・ボンド 文 サリー・メイバ― 作画
まつむらゆりこ 訳
福音館書店
一日が終わり、おやすみなさいの時間がやってきました。世界の子どもたちはどんな場所で、どんな風に眠りにつくのでしょう。
波にゆらゆら揺られながら眠るのは川や運河が多いオランダの子どもたち。屋形船のお家に住んでいます。
そよ風にゆらゆら揺られて眠る子もいます。中南米ではハンモックがベッドです。
蚊帳(かや)の中で眠りに就くのは暑い夜を過ごすインドの子どもたち。こうすれば窓をあけておいても虫に刺される心配はありません。
暑い国でも寒い国でも心地よく眠る工夫をしてみんな眠ります。
世界の13の場所のおやすみなさいの時間の様子が美しい刺繍工芸で紹介されていきます。日本も登場します。
飼っているネコと眠るのが好きなレベッカ・ボンドさんと開け放った窓のそばで眠るのが好きなサリー・メイバ―さんの作品を、枕を抱いてうつぶせに眠るのが好きなまつむらゆりこさんが訳しています。
世界中の子どもたちみんなが安心して心地よい眠りにつく日が一日も早く来ますように。