本のしょうかい
『しごと』
ヘレン・オクセンバリー 作
文化出版局
表紙のあかちゃん、お皿をかかえて手づかみで何か食べています。この絵本のタイトルは『しごと』。あかちゃんとしごと?さてどんな内容なのかと開いてみると・・・。
食事、トイレ、ベビーカーに乗ってお散歩、お風呂、寝る前に何か飲んで、お休みタイムを迎えるあかちゃん。あかちゃんの一日の行動が紹介されていきます。そう、これがあかちゃんの「しごと」なのですね。
ことばはなく、小さめの四角い形、あかちゃんが触ったりひっくり返したりしても怪我がないように丸い本の角、丈夫な厚紙、と本のつくりも赤ちゃんに優しい心づかいがほどこされています。
これはヘレン・オクセンバリーさんによるあかちゃんのためのボードブックシリーズの中の一冊。他には『ともだち』、『あそび』、『したく』、『かぞく』があります。シリーズのどの本もあかちゃんを真ん中にシンプルに描かれていますが、オクセンバリーさんのあかちゃんを見つめる温かい視線が感じられます。
オクセンバリーさんは『ガンピーさんのふなあそび』や『コートニー』の作品でお馴染みの夫のジョン・バーミンガムさんの影響を受けて絵本や挿絵の仕事を始めたそうです。