本のしょうかい
『おにぎりをつくる』
高山なおみ 文 長野陽一 写真
ブロンズ新社
表紙に映る白いおにぎりの写真。まるくて小さいおにぎりと三角型の大きいおにぎりがひとつずつ、まるで親子のように並んでいます。
さてこのおにぎり、どうやって作るのかな。まずはご飯を炊くところから始めましょう。
お米をカップ二つ分用意して、ざくざくざくざくと手をクマさんの形にしてといでから、お水をメモリに合わせて入れる、そして30分待つ。
ご飯を炊くのは炊飯器にお任せ。炊き上がりのぴーぴーぴーを待つ。すぐにふたを開けずに5分くらいむらす。こうしてご飯は炊けてにぎられるのを待つばかり。
おちゃわん、お水、お塩を準備して、いよいよにぎります。
左のページはおとな、右のページが子ども、写真の手の動きを見ながら、むすんで にぎって あっちっち。ほーらできた!
高山さんは子どもたちが自分一人でもおにぎりが作れるようにとこの絵本をつくったそうです。だからとてもわかりやすく、親しみやすく、高山さんと長野さんの子どもへの、おにぎりへの温かい思いが詰まっていることがとてもよくわかるおとなも嬉しくなる一冊です。
子どもたちが初めて出会うお料理の本として是非どうぞ。