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えほん 七十二候の表紙画像

『えほん 七十二候』
白井明大 作  くぼあやこ 絵

講談社

私たち日本人は一年を美しい四季という自然の中で過ごしています。昔の人は今よりも季節をもっと細やかに感じ、愛でながら暮らしていました。

一年を二十四に分けて「二十四節気」、さらに七十二もの季節に分けたものが「七十二候」です。

これはその愛すべき日本の季節をわかりやすく、美しい詩でつづっていく絵本です。

「春のはじまり もこもこ」(立春、雨水)で始まり、つづいて「うららかな春そわそわ」(啓蟄・春分)、それから「春もたけなわ のほほん」(清明・穀雨)、「初夏のにぎわい ソレソレ」(立夏・小満)・・・

そして最後の「春まちわびる いそいそ」(小寒・大寒)へとつながります。ここまで来たらまた最初に戻るというわけですね。季節はめぐってくるのですから。

このリズムカルな見出しを読むだけでも何だかワクワクしてきます。白井さんの詩を読みながら、たくさんあるそれぞれの季節のことばの解説にも目を通し、くぼさんの素敵なイラストに心躍らせ、読み終わると勉強したなぁという充実感!

でもここでおしまいにしないで。表紙に描かれた季節を代表するたくさんのイラストを見て、これはいつの季節の何かが答えられるようになったか確認、確認。

さて、これであなたは立派な「日本の四季、二十四節気、七十二候」の通ということに?

でもでも知識だけでは不十分、実際に自然を観察したり、旬のものを食べたり、とまだまだ道は半ばです・・・。

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