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せかいのくにでおめでとうの表紙画像

『せかいのくにでおめでとう!』
野村たかあき 作

講談社

大晦日、除夜の鐘が鳴り始めいよいよ新しい年がやってきます。午前0時になると真っ暗な中みんな初詣に出かけます。

これは日本の習慣ですが、他の国ではどんなふうにお正月を過ごしているのでしょう。

絵本の中で野村たかあきさんの味のある木版画が世界のお正月の様子を次々に紹介してくれています。

登場するのは全部で14か国。知っている習慣はあるかな。それぞれの国の「おめでとう」ということばを知ることもできます。

例えば、紀元前から続いている本物の熊の毛皮をまとって伝統舞踊「熊の踊り」を行うのはルーマニア、おめでとうは「ラ・ムルツィ・アニ」。

広場の時計の鐘の音に合わせて12粒のブドウを食べて幸運を願うスペインは「フェリス・アニョ・ヌエーヴォ」。

たくさんのランタンを夜空に向けて飛ばすのはタイのチェンマイの習慣です。おめでとうは「サワディー・ピー・マイ」・・・

それぞれ国ごとに習慣は違っていても新しい年に期待する気持ちは同じだな、子どもたちの笑顔はすてきだな、世界のみんなと繋がったな、と幸せな気持ちになる、そんな一冊です。

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