
本のしょうかい

『星の王子さま』
サンテグジュペリ 作・絵 池澤夏樹 訳
岩崎書店
飛行機乗りのぼくはサハラ砂漠に不時着しました。一週間分の食料と水しかなく不安のまま夜を過ごしたぼくは翌日ある少年と出会います。
この少年こそが物語のタイトルにある星の王子さま。王子さまは大切に育てて来たバラの花とケンカをして自分の星を飛び出し、6つの星を旅してきました。
いろいろな星を回ってきた王子からぼくはいろいろな話を聞くことになります。
各場面で語られる王子さまのことばは率直で、ものごとの核心をついた心に残るものでした。
「おとなは、だれも、はじめは子どもだった。しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない。」
「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ。」・・・
愛について考える時、人間関係に心が疲れた時、人生について悩んだ時、王子さまのさまざまなことばが私たちを励まし勇気づけ、道を示してくれます。
この王子さまのことばがたくさんつまっていることで有名、そして人気のあるサンテグジュペリの作品です。
そんな『星の王子さま』、池澤夏樹さんの美しい日本語、色鮮やかなしかけが一つになったこの永遠の名作のしかけ絵本の登場にはファンはもちろん大きな拍手で大歓迎のはず・・・
子どもだった大人のみなさんももう一度この『星の王子さま』のページをワクワクしながら開いてみませんか。