
本のしょうかい

『ママ』
カン・ギョンス 作
永岡書店
私たちはこの世に生まれから亡くなるまで「ママ」ということばを何回発する?
そして母親となった時から「ママ」と何回呼ばれる?それはどんな場面?
そんなことを思いながら読み進む、大人の心をとらえてやまない絵本が登場しました。
この作品には「ママ」ということばしか出てきません。
時には嬉しく「ママ」、時に切なく「ママ」、また不安や悲しさを含んだ「ママ」・・・。「ママ」ということばはその時その時の場面によりみんな違う意味があり、違う思いがこめられ、違う響きを放っていることを思い出させてくれます。
どんな「ママ」というよびかけにもその奥にはいつも愛が見え隠れしていることを思い出させてくれます。そんな一冊です。
あなたにとっての「ママ」とはどんな存在でしょう。「ママ」ということばをかみしめてみるひとときが大切で幸せな時間に思えてきます。
本の帯にも素敵な工夫がほどこされています。ゆっくりどうぞ。