
本のしょうかい

『リボン』
アドリアン・パルランジュ 作 きたむらまさお 訳
大日本絵画
絵本の下に黄色いリボンがついています。
しおり?いえいえ、しおりだったら上からついているはず。
この黄色いリボンが絵本の一部となって様々なシーンを演出します。
ページごとにリボンの置き方、動かし方を自分で考えて。ほら、同じ一本の黄色いリボンがページによっていろいろな役割を果たしますよ。
大きなヘビのページでは舌になり、小さいヘビでは体になります。
「クモ」、「ネズミ」、「釣り」などはリボンがどうなるのか想像しやすいのですが、「危険」、「落下」、「脱走」なんていうページもあります。さてそれぞれどんなふうに黄色いリボンが画面の中に入っていくのでしょうか。
表紙も含めて21ものシーンでシンプルなたった一本のリボンが大活躍します。
楽しくてとってもおしゃれなこの作品は2016年ベルギーのフランス語絵本最優秀賞、2017年中国陳伯吹国際児童文学賞、2018年ボローニャ・ラガッツイ賞ノンフィクションの部優秀賞とたくさんの賞に輝いているしかけ絵本です。