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本のしょうかい

字のないはがきの表紙画像

『字のないはがき』
向田邦子 原作  角田光代 文
西加奈子 絵

  

小学館

玄関に下駄が6足並んでいます。大きい方から青、紫、だいだい、黄、緑、赤と鼻緒の色が違います。

一番大きい下駄、青い鼻緒はおとうさん、紫はおかあさん、そしてわたし、妹、弟、妹、ときれいに勢揃い。わたしの家族は6人です。

戦争が激しくなり、上の妹が去年疎開をしました。だんだん戦争が激しくなってきて下の妹も疎開することになりました。

おかあさんは妹のために肌着をたくさんぬい一枚一枚に名札をつけました。

おとうさんはたくさんはがきを用意しました。そしてそのはがき一枚一枚に自分の家の住所と名前を書きました。

おとうさんはまだ字が書けない妹に元気な日はそのはがきにまる(○)を書いて毎日出すように言いました。

疎開の意味も知らない妹は遠足気分で嬉しそうに出発し、一週間後、大きなまる(○)が書かれたはがきが届きました。妹は元気そうだとみんな安心していたのですが・・・。

玄関先の下駄の数、並び具合を描くことでその時その時の家族の様子や気持ちを西加奈子さんの絵がとてもうまく伝えています。

今年生誕90年と迎えた向田邦子さんの名作、子どもたちも手に取りやすい絵本となって登場しました。

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