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本のしょうかい

昆虫の体重測定の表紙画像

『昆虫の体重測定』
吉谷昭憲 文・絵

福音館書店

みなさん、体重をよく量っていますか。裸になってお風呂に入る前に量る人が多いのかな。お風呂のあと?

この本では昆虫たちが体重測定をしています。表紙を見ると、アゲハチョウを先頭にテントウムシ、カブトムシ、トノサマバッタ・・・と体重計の前で昆虫たちが自分の番を待ってズラリと並んでいます。

みんなどのくらいの重さなのでしょう。体重計をよく見ると「0~12.0g」と表示されています。昆虫たちはとっても軽いのですね。

ところで実際には昆虫たちが自分で体重計に乗るはずはなく、作者の吉谷さんが「電子天びん」を使って量って行きます。生きている昆虫たちは動いたり飛んだりしてしまいます。そこで吉谷さんはみんなに透明の袋に入ってもらうことにしました。

一番最初に電子天びんの乗ったのはテントウムシ、0.05g!切手一枚の重さと一緒でした。何て軽いんでしょう。

もっと軽いのはヤブカ、何と0.0014g!!でもそう言われてもよくわかりません。天びんに乗せるとしたらほぼ1gの一円玉と714匹のヤブカが釣り合うことになります。こんな軽いヤブカがプーンと飛んできて私たちの腕や足をチクリと刺しているわけです。アッ何か来た、とそれに気付く人間の感覚もなかなかすごいな、と思いませんか。

さて、昆虫の中でも重たそうなのはカブトムシ、大きなオスは10g、一円玉10枚分、テントウムシの200匹分。それでも10gしかないのです。

ページを開くたびに知らなかったこと、気付かなかったことが出てきます。例えばオスとメスで重さが違う昆虫もたくさんいること、成長するにしたがって昆虫は体重が減っていくことなど。

大学で昆虫学を専攻した吉谷さんが丁寧にわかりやすく昆虫たちの体重を分析しています。

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