
本のしょうかい

『なつをみつけたよ』
平野恵理子 作
福音館書店
今年は6月にうちに梅雨が明け、夏が駆け足でやってきました。さぁ、季節に追いこされないうちに本を開いて一緒に夏を探しに行きましょう。
まず夏といえば、ひまわり。この絵本の表紙にも夏の代表として描かれています。
本をひらくと中表紙にはスイカが登場します。こちらも夏のトップスターですね。
それから続々と夏の顔が現れます。先ずあさがお。タチアオイ、ダリア・・・と夏の花が並び、次は森の中に響き渡るせみしぐれ。
着る物は涼しくなくちゃ。短パンをはいて帽子をかぶって遊びに行きましょう。浴衣を着てどこへ行く?花火大会?夏祭り?
食べ物だって夏だからこそ美味しいものがいっぱい。冷たいそうめんやアイスキャンデー、かき氷、水ようかん・・・。食べ過ぎてお腹をこわさないように。
風鈴の音、かとりせんこうの煙、ぷーんと飛んでくる蚊はありがたくないけれど、やっぱり夏だからこその虫です。入道雲や夕立、パパパパパと開く線香花火。
1ページ1ページ眺めていると自然に夏の気分が盛り上がってくる平野恵理子さんのこの作品は福音館「こどものとも年少版」の最新号(2018年7月号)です。
こんなところにも夏があったよ、と身の回りの夏、みんなで見つけてみませんか。