本のしょうかい
『いろいろいろんなかぞくのほん』
メアリ・ホフマン 文 ロス・アスクィス 絵
すぎもとえみ 訳
少年写真新聞社
「かぞくは いろいろ。いろんな かぞくが ある。 だいかぞくも あれば、ふたりっきりの かぞくも ある・・・」
住むところ、学校や仕事、休みの日の過ごし方、食べ物、服装、趣味・・・。暮らし方や考え方は家族によってそれぞれ違います。
それは当たり前のことですが、ホフマンさんとアスクィスさんが「なるほど、本当にそうだね。」と改めて気づかせてくれる、そんな絵本です。
ホフマンさんの文章もアスクィスさんの絵もユーモアにあふれ温かく、愛情がいっぱい詰まっている感じがします。杉本さんの訳が光っていることは言うまでもありません。
そうしてしめくくりの最後のページはまた格別です。
「かぞくは おおかったり すくなかったり 、うれしかったり かなしかったり、おかねが あったり なかったり、 うるさかったり しんと してたり、けんか してたり なかよし だったり、ふあん だったり のんきに してたり。だけど、たいてい どの かぞくにも その ぜんぶが あてはまる。かぞくには、いろんな ときが ある ものなんだ。」
アスクィスさんの絵と共にじっくりホフマンさんのことばを味わってください。