
本のしょうかい

『みんなでぬくぬく』
エルザ・ドヴェルノア 文 ミシェル・ゲー 絵
すえまつひみこ 訳
童話館出版
寒い冬の夜のおはなしです。
はりねずみのトゲトゲくんが、毛布にくるまってガタガタ震えています。ストーブが壊れてしまい、お部屋は全然暖かくなりません。明日の朝までどうしよう?
すると、トントンと戸をたたく音がしました。
こんな夜にだれかと思ったら、お隣りに住むりすのクルミワリくん。ストーブが故障して寒くてたまらないから、とトゲトゲくんのおうちに避難してきたのでした。
でもトゲトゲくんのストーブも壊れています。トゲトゲくんもクルミワリくんのところへ行こうと思っていたところだったと話します。
とりあえず二人でいれば暖かい、と身体を寄せ合ったのですが、トゲトゲくんははりねずみ、身体にチクチクとトゲがささってクルミワリくんは悲鳴をあげました。
離れて眠ると寒いし、と二人はアンゴラうさぎのフワフワさんの所へ行くことにします。これで暖かくして眠れるね、と二人は安心します。
夜道を歩いてフワフワさんを訪ねると、なんとフワフワさんのお家にはストーブがありません。さて、どうしましょう・・・。
最後に三人がぬくぬく気持ちよさそうに眠る姿にこちらまでぬくぬく。さすがアンゴラうさぎのフワフワさん、わたしも一緒に眠りたーいという子ども続出まちがいなしの寒い季節にピッタリの一冊です。