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くまくんはるまでおやすみなさいの表紙画像

『くまくん、はるまで おやすみなさい』
ブリッタ・テッケントラップ 作・絵  石川素子 訳

徳間書店

カサコソ、カサコソ落ち葉の季節、秋も深まりもうそこまで冬がやって来ています。森に住む動物たちはみんな冬支度を始めました。

初めて冬を迎える坊やにかあさんぐまが落ち葉を集めながら教えます。「はるまで この おちばの ねどこで ふゆごもり するのよ」

今夜を境に暖かくなる春までしばらく森の仲間と会えなくなります。

そこでくまさん親子はみんなに「おやすみなさい」を伝えに回ります。

あなぐま、きつねのかぞく、しか、うさぎ、ねずみたち、りす、ふくろう、最後ははいいろおおかみのおじいさん。森の動物たちの中にはクマさん親子のようにふゆごもりするもの、冬の間も元気に飛び回るもの、活動が少しゆっくりになるもの、といろいろです。それぞれくまの坊やに優しいことばをかけてくれました。

そして最後に丘の上でかあさんぐまとピッタリくっついて夕日を眺めます。その二匹の影が長ーく伸び、雪のにおいがして来ました。この美しい夕日ともしばらくお別れです。

それから親子はすあなにもどり、いっぱいの落ち葉でふかふかのベッドの中、長い眠りにつくのです。

初めての冬ごもりがちょっと心配な甘えん坊のクマの坊やを優しく導くかあさんぐま。お母さんと一緒なら安心でしょ、どうぞゆっくり「くまさん はるまで おやすみなさい」

読んでいる私たちも冬の寒さを忘れて心が温かくなるドイツのステキな絵本です。

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