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リスとお月さまの表紙画像

『リスとお月さま』
セバスティアン・メッシェンモーザー 作  松永美穂 訳

コンセル

ある朝、リスは目を覚ましてビックリしました。おうちの前の枝先に大きなまんまるのきいろいもの、エッ、大変、お月さま! エッ?お月さま??

リスはお月さまが落っこちてきたと思ったのです。どうして?だれがおとしちゃったの? リスは考えます。大切なお月さまがぼくのところにあるのがみつかって、どろぼうだと思われたら・・・。そしてリスは想像します。牢屋に入っている自分を。

こうしてはいられません。お月さまをどこかへやらなくちゃ。枝の上のお月さまを何とか動かそうとがんばっていると、ボキリと枝が折れてお月さまは安眠中のハリネズミの上へ落っこちました。

ビックリしたのはハリネズミくん。大きくて重たいお月さまがハリネズミの針に刺さってしまって身動きが取れません。こんどは二人で牢屋に入った自分たちを想像して、何とかしなければと悪戦苦闘します。

そこへ、ヤギさんがやってきてお月さまを角で突き刺しました。これまた大変。三人で大騒ぎしているうちにヤギの角が木にグサリ。ヤギさんも身動きが取れません。そのうちにお月さまから変なにおいがしてきて、蜂やネズミが集まってきました。

さて三人はこのお月さまを空へ無事に戻せるのでしょうか。

お話は裏表紙からスタートしています。お月さまの正体、読み手にははじめからわかってしまっているので、リスの勘違いから始まるこのお話を「あらら~、どうなる?」ちょっとドキドキ。そしてその展開にクスリ。

メッシェンモーザーさんの心憎いユーモアとデッサン力にも圧倒されること間違いなしの一冊です。

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