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きっておとこの表紙画像

『きっておとこ』
殿内真帆 作

福音館書店

「きっておとこ」ってだあれ?それはね、古い切手がたくさんしまってある引出しの中に住んでいる男の人。引き出しの中にはいろいろな国のいろいろな形の切手が眠っていました。

ある日、「きっておとこ」は引き出しの外へ飛び出てきました。そして何をしたと思いますか。「きっておとこ」はたくさんの切手をいろいろな所に散りまいていったのです。

先ずはお庭へ切手をパラパラ。すると切手は二枚の羽のちょうちょに変身してお花の周りをみんなで飛びました。「わぁ。すてき!」

「きっておとこ」が次に取り出したのは鳥の柄の切手です。あら、鳥さん切手たちは木の枝にちょこんとお行儀よくとまりましたよ。

今度は町で切手をふりまく「きっておとこ」。切手はそれぞれのおうちの窓になりました。四角、三角、まるい窓もあります。何て楽しいのでしょう。「きっておとこ」によって散りばれた切手は木の葉になり虹になり。と町を楽しく素敵な景色にしていきました。

この絵本の中には600枚以上の使用済み切手が登場し、それはすべて殿内さんのおうちにあったものだそうです。いろいろな人、いろいろな所から届いた郵便物に貼られたきた切手です。

みんなのおうちにも使われた切手がたまっていませんか。この切手はどんなふうにしておうちにやってきたのかな、と眺めてみてください。空想の世界が広がりそうですね。

福音館書店「こどものとも」年中向きの最新号(2017年9月)です。

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