
本のしょうかい

『ぼくはフクロウを飼っている』
下田智美 作
偕成社
ある日ぼくは向かいの山ですてきなものをみつけた。ぼくの目に宝物のように映ったものは一枚のフクロウの羽だった。
フクロウって魔法使いの方の上に乗っているあの鳥?飼ってみたい。ぼくはすっかりフクロウのとりこになってしまった。
でもあわててはいけない。まずフクロウについて調べてみたら、とかあさんに言われ、ぼくのフクロウ研究が始まった。
フクロウのすみか、活動する時間、フクロウの住んでいるところを世界地図にし、仲間を分類し、体のつくりや子育て、暮らし、と丁寧に調べた。そして出来上がったのがぼくの「フクロウ・ノート」。これで準備ばんたんだ。
ところがフクロウのことがよくわかったぼくは気が付いた。「ぼくには フクロウを 飼えない」っていうことを。
でもステキな結末が待っていて・・・。
物語として進んでいきながら、フクロウの生態がとてもよくわかる図鑑のような絵本。下田さんがたくさんの資料を参考に描いたフクロウ読本です。これを読めばみんなフクロウ博士になれるかな。