
本のしょうかい

『こどものなかま』
レイン・スミス 作 青山南 訳
BL出版
葉っぱの服を着た男の子が、なかまをさがして進んでいきます。
まず出会ったのはヤギさん。男の子はヤギを抱きしめてみますが、ヤギはなかまといっしょに山を登って行ってしまいます。お散歩するには道もいる、と今度は真っすぐな道を描いてみました。
次はペンギンさんたちと行進したり、抱きしめてみたり、空をあおいでみたり。ペンギンたちがぼくのなかまかな?ペンギンさんのなかまは、みんな水にもぐるので男の子も水の中に入ってみると、こんどはクラゲたちが寄ってきました。ちょっと怖い男の子。クラゲも自分のなかまではなさそうです。
気がついてみると男の子はクジラに乗っかっていました。クジラはなかまと共にしおを吹きます。でも男の子はしおを吹くことはできません。
ちょっぴりさびしい男の子はその後もカラス、いわ、こいし、ゾウ、サル、サイ、ゴリラ、カメ、・・・といろいろなものに出会います。
みんなそれぞれ、なかまと一緒に行動しています。一体ぼくのなかまはどこに・・・。
スミスさんの美しい絵に導かれながら男の子となかまさがしの旅、大人もぜひどうぞ。