
本のしょうかい

『まめまめくん』
デヴィッド・カリ 文 セバスチャン・ムーラン 絵
ふしみ みさを 訳
あすなろ書房
生まれた時から豆つぶのように小さな男の子、まめまめくん。靴はお人形から借り、ベッドはマッチ箱、ひと泳ぎするのは洗面器の中・・・でもレスリングも岩登りも綱渡りも、運転だって大得意だし、読書もバッタ乗りも大好きでした。
何にも困ることはなかったのですが、学校に通うようになって自分はとっても小さいことに気付いたのです。
勉強するには机が高すぎて椅子の上に何冊も本を積んで座らなければならなかったり、縦笛やボールは大きすぎるし・・・。何をするにも周りの友だちと一緒のようにはいきません。
休み時間も一人で過ごすようになり、いつも大好きな絵を描いていました。
やがて大人になったまめまめくん、やっぱり体は小さいままでしたが、まめまめくんは毎日生き生きと仕事をしています。まめまめくんは絵描きになったのでした。さてどんな絵を描くアーティストに?
なるほど、なるほど、まめまめくんにぴったりの仕事!と納得するお話の展開には読者もニッコリ、安心するはずです。