
本のしょうかい

『わたしのじてんしゃ』
益田みり 作 平澤一平 絵
ミシマ社
そらいろの自転車、わたしの自転車はとっても特別な自転車です。どんなふうに特別かというと・・・。
わたしが一人で冒険の旅に出るために必要だと考えたものをどんどんつけたしていった自転車。
まず旅に出るにはベッドがいります。ふかふかのベッドがね。それからお風呂もほしいな。天井は流れ星が見られるようにガラス張り。もちろんトイレがなくちゃダメ。キッチンがあればお料理ができるし、海がない国に行ったときのためにプールもくっつけて、木を植え、図書室を作り、ブランコ、トランポリン、牧場で牛も飼って・・・。
あらあら、ものすごい自転車、まるでおうちのような自転車ができあがりました。こんな大きな自転車、誰がこいで行くのかな?
あれもこれもと考えていくうちにわたしは気づきます。一人じゃつまらない、みんなといっしょが楽しいっていうことを。
最後のページにたくさんのお友だちのイラストシールがついていて、好きなページにお友だちを参加させることができます。
子どもの夢がいっぱいつまったステキな自転車に大人もわくわくしてきて、こんな自転車作ってあげたいな、という気持ちにきっとなります。