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本のしょうかい

世界のまんなかの島の表紙画像

『世界のまんなかの島 わたしのオラーニ』
クレア・A・二ヴォラ 作  伊東晶子 訳

きじとら出版

イタリア、サルデ―ニャ島の小さな村オラーニはお父さんの生れた村です。アメリカに住む私は家族と一緒にオラーニへ里帰りすることがいつも楽しみで仕方ありません。

朱色の屋根の白い家並み、迷路のような石畳が続く道を心躍らせながら歩きます。生まれたばかりの赤ちゃんを見に行ったり、仕立て屋さん、粉屋さんを覗いたり、食事はだれかのおうちで始まったり、亡くなった人を見に行ったり、人と触れ合うことが当たり前の毎日です。

ここでは嬉しいことも悲しいことも楽しいことも村で起こった出来事はみんなで共有しあいます。貧しくても生き生きとした暮らしがここにはあります。

そんな村の様子を懐かしむように、子どもの頃の里帰りの記憶を呼び戻すようにニヴォラさんの手によって村の思い出が1ページ1ぺージ丁寧に描かれていきます。ふるさとオラーニがいつまでもあの頃もままでいてほしいというニヴォラさんの願いが本全体から伝わってくる一冊です。

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