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本のしょうかい

がまぐちがえるのつゆくさじむしょの表紙画像

『がまぐちがえるのつゆくさじむしょ』
かげやままき 作

フレーベル館

池のほとりにあるつゆくさじむしょ。今日も9ひきのあまがえるさんたちが一生けんめい池の周りのお手入れをしています。このあまがえるさん、みんな首からがまぐちをぶらさげているのでがまぐちがえると呼ばれています。

さて、ことしも梅雨の季節がやってきました。この時期は雨で道がくずれたり、小枝がたおれてきたり、つるや草はどんどんのびてきたり、とじむしょはとたんにいそがしくなります。

そこでじむしょのしょちょうはお手伝いさんをぼしゅうすることにします。けいじばんをみた庭の虫たちが集まってきました。とのさまがえる、いもむし、かまきり、としけんをうけますが、それぞれこの仕事にはちょっと向かないようで不合格。

さいごにやってきたのはこがねぐもの一家でした。大丈夫?一見たよりなさそうなこがねぐものおばあさんは8本の手足を使ってまたたくまに自動草運び機を完成させたのです。もちろん合格!その日からいっしょに働くことになりました。ところがこのこがねぐも一家は・・・。

かげやままきさんが描く9ひきのかえるたちがまずとってもかわいらしく、またみどり色が目に優しく飛び込んでくるつゆくさじむしょ周辺の様子にも心が和みます。

梅雨の季節、外で遊べなくても窓から雨の降る様子やお庭の様子を眺めて雨音に耳を傾けながら、おうちの中でこんな絵本を読んで楽しく過ごしたいな、と思う作品です。

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