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『ぼく つかまらないもん!』
マーガレット・ワイズ・ブラウン 文  長野ヒデ子 絵
なかがわちひろ 訳

光村教育図書

ある日遠くへ行きたくなったうさぎのぼうや、「いえでしようかな」とおかあさんに言ってみます。それは大変、大切なぼうやだからどこまでも追いかけていくと話すおかあさん。

おかあさんが追いかけてくるならおさかなになってすいすいおよいでにげちゃうと言うぼうや。するとおかあさんは漁師になってぼうやを捕まえる準備です。つりざおにつけるえさはぼうやの大好きなニンジンやおもちゃ、チョコレート・・・。それならぼくは漁師も登れないような高―い山の上にある岩になる。そうしたら探検家になって登っていくという勇敢なおかあさん。

こんどはひみつの庭に咲くクロッカスになっちゃうぼうや。おかあさんは庭師になってみつけるつもり。それなら、と次にぼうやが考えたのは小鳥になってとんでいっちゃうという作戦。さぁ、おかあさんも負けてはいられません。鳥がとまる木になってぼうやを待とうとします。

こんなふうに次々に変身して逃げようとするぼうやとステキなアイデアでかわいいわが子をつかまえようとするおかあさんとのやりとりは本当に楽しくて微笑ましい場面の連続です。

うさぎ親子のおにごっこの最後は・・・。読者も安心できる着地シーンが待っています。おかあさんはいつでもどこでも子どものことを見守っているのですね。

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