
本のしょうかい

『かあちゃん えほんよんで』
かさいまり 文 北村裕花 絵
絵本塾出版
美容師のかあちゃんは父ちゃんの分までがんばるはたらきものだ。「ヘアサロンすみれ」を一人できりもりしている姿はとっても頼もしい。
毎日忙しいかあちゃんに、ぼくはひとつだけお願いがある。となりのまこちゃんちのように寝る時に絵本を読んでほしいのだ。
でも疲れて家に戻ってくるかあちゃんに「えほんよんで」の一言がなかなか言えないでいる。そーっとテーブルの上に絵本をおいてみた。かあちゃんにぼくの気持ち伝わるかな?
よかった、かあちゃん絵本に気づいたよ。「あら、けんた めずらしい。えほんは いいよ。 しっかり よみな」「う、うん」・・・。
さて、きょうはぼくのたんじょう日、バースデーケーキを買い忘れたかあちゃんだったけれど、プレゼントはちゃんと用意してあった。そして今晩こそ絵本が読んでもらえるぞ!!ところが・・・。
かあちゃんを思うぼくの気持ちが最後のページまでつまっているお話。特にお母さんたちはみんなグッとくるはずです。