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しんせつなともだちの表紙画像

『しんせつなともだち』
方 軼羣(ふあん いーちゅん) 作  君島久子 訳
村山知義 画

福音館書店

ある寒い冬の日、食べるものがなくなったこうさぎは外へ食べ物を探しに出かけます。

そしてカブをふたつ見つけました。こうさぎはひとつ食べて考えます。雪がふってこんな寒いから、きっとろばさんも食べ物がなくて困っているだろう・・・。

ろばさんの所へ行くと、ろばさんはあいにく留守でした。ろばさんも外へ食べ物を探しに行っていたのです。そこでうさぎはカブを置いて帰りました。

サツマイモを見つけて元気に帰ってきたろばさん。おイモを食べておなかもいっぱい。おへやにあるカブを見て考えました。だれが届けてくれたのだろう?こんなに寒いのではやぎさんも食べ物がなくて困っているだろう。

今度はろばさんがそのカブをやぎさんの所へ持っていきます。アオナを見つけて帰ってきたこやぎさんは留守の間に置かれていたカブをしかさんにあげることにします。

そうやってこじかさんの所まで届いたカブは・・・。

友だちのことを自分のことと同じように思う温かい気持ちがしみじみと伝わってくる冬にピッタリの一冊です。

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