
本のしょうかい

『ごはん』
平野恵理子 作
福音館書店
本を開くとまずおひつに入ったごはんが、「これからわたしがいろいろなごはんになってみなさんをお迎えいたします。」というような雰囲気で居ずまいを正しています。
さて、まずは”たきこみごはん”からスタートです。どんなたきこみごはんが好き?最初のまめごはん、緑色のおまめが光っています。そしてページをめくると、たけのこごはん、あさりごはん、かきごはん、・・・ずらりと12膳のお茶わんが並びます。
次は“がいこくごはん”のページです。オムライスから始まって、パエリヤ、ビビンバ、カレーライス・・とまた12のお皿にいろとりどりのごはんが盛り付けられ、それから“おむすび”、“おちゃづけ”、“おすし”、“かけごはん”、 “どんぶりもの”、と進み、さいごは“おかゆ”のいろいろです。
数えてみると8つに分類された計115種類のごはんメニューがこの一冊に詰まっていました!!なんと豪華。眺めているだけで幸せな気持ちになります。でもやっぱり食べたい、という方は「おかあさーん」とお願いする?自分で作れるものもたくさんあるような気がします。
表表紙に描かれた黄色いおちゃわんのまっしろなごはんが裏表紙では・・・。
思わず「ごちそうさま。」と手を合わせたくなる満腹感いっぱいの絵本です。