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オニのサラリーマンの表紙画像

『オニのサラリーマン』
富安陽子 文  大島妙子 絵

福音館書店

赤鬼一家の大黒柱、オニガワラケンさんはじごくカンパニーの平社員。今日も元気に頑張るゾ。ガイコツ柄のネクタイをしめ、歯をピカピカに光らせ、ママの作った愛妻弁当とこん棒を持って出勤です。

妖怪病院前経由地獄正門前行きのバスは今日も満員。ギューギューづめのバスの中で誰かの角が背中に食い込んでかなわんなぁ、とオニガワラさんがぼやいています。

さて、会社に着くとまずえんま大王さまにごあいさつ。本日のオニガワラさん血の池地獄の監視役をおおせつかりました。この任務は釜ゆで地獄の火の番をするオニジマさんの仕事に比べるととってもラクチンのようですが・・・。

お昼ご飯のあと、ちょっと居眠りしている間に血の池地獄の亡者たちの暴動がぼっ発して大騒ぎ。あれ、このシーンどこかで聞いたような・・・。

ヤレヤレようやく騒ぎもおさまり、退社時刻になりました。「オニガワラくん、しっかりたのんまっせ。こんど いねむりしたら、きみ、ボーナス カットやからね。」えんま大王さまからのきつい一言にしょんぼりするオニガワラさん。屋台で一杯ひっかけて帰ることにしました。おにごろしロックで一日の疲れがとれるかな? サラリーマンって大変なんですね、オニの世界でも。

ちょっと怖くてでもとってもおもしろい富安さん・大島さんコンビの地獄絵本です。

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