こんな本 あんな本

本のしょうかい

魚市場の表紙画像

『魚市場』
沢田重隆 構成・絵

評論社

魚河岸の一日は前の日の夜から始まることを知っていますか。夜10時になると全国各地でとれた魚介類を乗せた大型保冷トラックが東京築地に大集合します。

午前3時、冷凍マグロの配列点検、4時になると近海でとれたマグロの点検も始まり、5時20分に威勢のいい声でセリがスタート。6時、ターレットや小車、フォークリフトやライトバンが買い付けた魚を乗せて仲卸売場へと急ぎます。6時半仲卸売場開店の時間です。仲卸店は1148件、狭い通路は人と運搬車でごった返し、7時から8時人ごみはピークに達します。一日平均6万人が集う築地の魚市場、年末は10万人になるそうです。

私たちの知らない魚河岸の一日が詳しく丁寧に語られる309×236の少し大きめのこの絵本は魚介類を例にとって食品流通の過程を子どもたちに知らせることや働く大人の姿を伝えることを目的に企画されたものです。

沢田さんが描く迫力満点の魚たちは写真以上に生き生きとしていて今にも動き出しそうです。魚市場で働く人たちの活気や緊張感がストレートに伝わり、最後の4ページにわたる解説は大人にも勉強になる内容になっています。

矢印バックナンバー

▲このページのトップへ