
本のしょうかい

『木』
木島始 文 佐藤忠良 画
福音館書店
『おおきなかぶ』の挿絵でもおなじみの彫刻家の佐藤忠良さんが圧倒的なデッサン力で木を描いている福音館<こどものとも>傑作集の一冊です。
最近大きな木の下でゆっくり過ごしたことがありますか。一番最近太い幹に触ったり一枚一枚の葉っぱをじっくり眺めたりしたのはいつでしたか。
木は生まれた時から同じ場所でずっと動かずに私たちを見守ってくれています。木は言葉で何も語ってはくれませんが、何を見て、何を感じ、私たちに何を伝えたいのでしょうか。
木と真正面から向き合う佐藤忠良さん。木との語らいが詩人の木島始さんのことばによってつづられていきます。
木の持つ力強さ、木のぬくもり、木のいのち、自然の素晴らしさが画から文からストレートに伝わってきて大人も大満足。ほらほら、木に会いに外に出かけたくなってきませんか?