
本のしょうかい

『おおきくなるっていうことは』
中川ひろたか 文 村上康成 絵
童心社
幼稚園の先生らしきおじちゃん(園長さん?中川ひろたかさん?)が大きくなるってどんなことかをわかりやすく教えてくれます。
ページごとに出てくる「おおきくなるっていうことは」に続くフレーズはこんな風です。「ようふくが ちいさくなるってこと」、「あたらしい はが はえてくるってこと」、「あんまり なかないってこと」・・・。
こんなページもあります。「まえより たかいところに のぼれるってこと、たかいところから とびおりられるってこと」といっておいて「とびおりても だいじょうぶかどうか かんがえられること」とつけたす中川さん。ふむふむなるほど。だから飛び降りられないほど高い所に登っちゃだめだ、と考えられるのが大きくなった証拠か、危険を予期して避けようとできるのが成長するということか・・・果たして私どうなの?などとおとなも妙に納得。
そうして「おおきくなるっていうことは じぶんより ちいさいひとが おおくなるってこと」「ちいさなひとに やさしくなれるってこと」と締めくくられています。
文の頭の部分を「としをとるっていうことは」とか「おとなになるっていうことは」と置き換えて読んでみると大人にもおススメの一冊になるかな?
中川さんの文にぴったりの村上さんのイラストがまた楽しさを膨らませています。