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オオカミと石のスープの表紙画像

『オオカミと石のスープ』
アナイス・ヴォージュラード 作・絵 平岡 敦 訳

徳間書店

ある冬の夜、動物たちの住む村に年老いたオオカミがやってきました。肩に大きな袋を背負ったオオカミはめんどりの家を訪ね、すこしあたたまらせてくれたら、石のスープを作ってあげる、といいます。はじめはびっくりしためんどりですが、石のスープってどんなものかしら、とオオカミを家の中に入れてしまいます。危ない、危ない、大丈夫?

オオカミは袋の中から大きな石を取り出して、めんどりに大きなお鍋を用意するように頼みます。石と水だけでおいしいスープができるわけがありません。めんどりに危険が迫っている!?

そこへオオカミがめんどりの家へ入っていくところを目撃していたブタが心配して訪ねてきました。石のスープの話を聞いて、おいしくするためにうちにあるズッキーニをいれようと持ってきます。すると次はアヒルとウマ、そしてヤギ、イヌ、ヒツジと村の動物たちが心配して集まってきました。そしておいしいスープにしたいといってネギ、カブ、キャベツ、とみんなが持ち寄ります。

お腹もいっぱいになったようです。だけど一匹だけ浮かない顔の動物が・・・。袋から取り出したとがったナイフでつついた石はまだ煮えていないから、と持ち帰るオオカミ。「またきてくれますよね」というあひるのお誘いに返事もせずに出ていきました。

めんどりは近所に住む仲間たちのおかげで見事に危機を脱し、何事もなかったかのようにみんなでスープパーティを楽しみます。一方、悪者になりきれなかったオオカミ、お腹を空かせてこのあとどうするのだろう、と続きが気になってくるおはなしです。

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