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本のしょうかい

じつはよるのほんだなはの表紙画像

『じつは よるの ほんだなは』
澤野秋文 作

講談社

夜、みんなが寝静まってからのおうちの本だな、どんなふうになっていると思いますか?この絵本の中のおうちをのぞいてみましょう。ここでは毎晩とってもにぎやかそう。本の中からそれぞれ登場人物が飛び出してきて、自由に他の本の中に入り込んで、遊びまわっているようです。

みんながあまりおイタをしないよう、本がめちゃくちゃにならないように監視しているのは犬張子のこたろうさんです。

もうじき夜が明けるゾ、とこたろうさんがみんなを自分のおうち、本の中へ帰そうとしていると、やっぱりいました、なかなか帰ってこない面々が・・・。

まずは木の実を探しに図鑑の中に迷い込み幸せ気分のリスさん。次に行方不明になったのは桃太郎、仲間のキジ、サル、イヌたちが心配しています。ほかの昔話の絵本の中に入り込んでいました。さて桃太郎はどんなお話の中で何をしているのでしょう?隠れるのが得意なゆうれいは忍者の巻物の中で楽しんでいるし、シンデレラは市場へ出かけて帰ってこないと王子がオロオロしているし、千代紙の中で迷子になっているのはまめほんにいるはずの千鳥の一羽だったり、とこたろうさんはもう大忙し。とうとう疲れて・・・。さて、無事に朝を迎えられるのでしょうか。

時間になっても帰ってこない困ったメンバーを犬張子のこたろうさんと一緒に探すのがとにかく楽しい絵本です。特に忍者の巻物のページや25もの昔話の絵本が折り重なって開かれているページは圧巻で、時間のたつのも忘れて見入ってしまいます。どのページにも登場する河童を探すのもまた楽しく、読み手もすっかり本の中に引きずり込まれ夢中になること間違いなしの一冊です。

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