
本のしょうかい

『ちびゴリラのちびちび』
ルース・ボーンスタイン 作 いわた みみ 訳
ほるぷ出版
ゴリラのかぞくに赤ちゃん誕生。小さなゴリラちびちびです。おとうさんもおかあさんも、おじいさんもおばあさんも、このちびっこのことをとっても愛しています。
森のなかまたちもちびちびのことが大好き。ピンクのちょう、みどりのオウム、赤いサル、でっかいヘビもかわいいちいさなゴリラがお気に入りです。キリン、ゾウ、ライオン、カバ、と大きくて強い動物たちだって、喜んでちびちびの相手をしてあげます。ちびちびは森の人気者。
そうしてある日、ちびちびと可愛がられていたちびちびが・・・。ちびちびに何が起こったのでしょう?
作品全体から愛すること、愛されることのすばらしさ、喜びが自然に伝わってきます。
優しく温かいタッチでちびちびや森の動物たちを描く作者のルース・ボーンスタインさんは、捕らわれたゴリラを見るのは悲しいけれども、つい動物園に足が向いてしまうほどゴリラが大好きだそうです。この絵本は誠実で変わることのないゴリラたちへの愛の証しと話しています。「せかいじゅうのゴリラに、そしてゴリラのすきなみなさんに」ボーンスタインさんが贈るすてきな一冊です。