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本のしょうかい

ぼくはの表紙画像

『ぼくは』
藤野可織 作 高畠純 絵

フレーベル館

「きみ」の周りにいろいろな「ぼく」が登場し「きみ」の中に入っては消えて行く。いろいろな「ぼく」とは例えば、牛乳、パン、リンゴ。「きみ」は「ぼく」を飲んだり食べたりするから「ぼく」の姿はなくなってしまう。

でもよく考えてみると、「ぼく」たちは形を変えて「きみ」の一部になっている・・・。「きみ」の中に「ぼく」はいるのだ。

それは食べ物ばかりではない。遠くの本屋さんからやってきた絵本だって最後にはボロボロになって捨てられてしまうのかもしれないけれど、絵本という「ぼく」の身体は消えてしまうのかもしれないけれど、でもね、本の「ぼく」はやっぱり「きみ」の中にいるんだ、生きているんだ。

こうやって私たちはたくさんのいろいろな「ぼく」からチカラをもらって存在しているということがシンプルに伝わり考えさせられるこの作品は、芥川賞受賞作家の藤野可織さんと高畠純さんのコンビによる一冊。藤野さんの絵本デビュー作である。

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