
本のしょうかい

『ママのスカート』
キャロル・フィブ 文 ドロテ・ドモンフレッド 絵
木村カエラ 訳
千倉書房
クローゼットにはママのスカートがズラリ。今日、ママはどのスカートをはくのかな?
“ぼく”はママのにおいがするママのスカートが大好き。やさしくてやわらかくてあまいにおいがするものね。一日中ママのスカートの中に入り込んで遊びたい“ぼく”。スカートを背景にいろいろな遊びを考えて、ともだちもさそっちゃう。ママのそばにいれば安心、安心。でもね、時にはママもズボンをはくんだなぁ、どうする?
フランスでは親のそばを離れない子どものことを“ママのスカートの中にいる”と言うそうです。赤、黒、白の3色だけで描かれたぼくとママのスカート の世界。ママにはこの幼いぼくの気持ち伝わっているかな?次々に登場するママのスカートが仕掛けになっていているところも楽しい一冊です。
フランスで活躍する二人のコンビによるおしゃれなこの作品を歌手、モデル、そして二人の子どものママでもある木村カエラさんが訳しています。