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本のしょうかい

おかえしの表紙画像

『おかえし』
村山桂子 作  織茂恭子 絵

福音館書店

午前十一時、タケノコ掘りを終えてヤレヤレ、と楽しくお茶を飲んでいるタヌキさん親子のところへ、「こんど、となりへ こしてきた きつねです。どうぞよろしく・・・」とキツネの奥さんがかごいっぱいのイチゴを持ってご挨拶にやってきました。「まあ、なんておいしそうなイチゴでしょう。」と大喜びのタヌキのお母さん。

午前十一時十五分、引越しの荷物も片付いてヤレヤレ、とゆっくりお茶をのんでいるキツネさん親子のところへ、何かおかえししなくちゃ、と採りたてのタケノコを持ってタヌキのお母さんが訪ねます。

すると、キツネさん、今度は花と花びんを持って「さきほどは、けっこうなものを・・・。これは、ほんのつまらないものですが、おかえしのおかえしです。」とイチゴを食べているタヌキさんのところへやってきました。タヌキさんのおうちの時計は午前十一時半。

それじゃ、またおかえししなくちゃ、とタヌキさんは絵とツボをもって・・・。 こうやっておかえしのおかえし、おかえしのおかえしのおかえし、そのまたおかえし、とおかえしのリレー合戦がスタート。

とうとうおうちの中のものがすっかり入れ替わり、住人のタヌキ、キツネ親子まで入れ替わってアレレ?お引っ越し?タヌキさんの新しいおうちで、結局タヌキさんの持ち物に戻った時計は午後一時十五分をさしていますよ。

さてこれでおしまい、と思ったら大まちがい。イチゴ摘みに出かけたこの二組の親子は森の中でバッタリ。それぞれどうしてイチゴを摘みに来たのでしょうか・・・。ご近所づきあいは大変です。でもおとなりさんは大切です。

タヌキとキツネのお母さんのゆかいなやりとりが繰り広げられていく福音館の『子どものとも傑作集』の中の一冊です。

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