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本のしょうかい

最初の質問の表紙画像

『最初の質問』
長田弘 詩  いせひでこ 絵

講談社

さぁ、本を開いてみましょう。ページをめくるたびに質問が出されます。

「今日、空を見上げましたか。空は遠かったですか、近かったですか。雲はどんなかたちをしていましたか。風はどんな匂いがしましたか。」「あなたにとって、いい一日とはどんな一日ですか。「ありがとう」という言葉を、今日、あなたは口にしましたか。」

詩人長田弘さんからの質問は日常の生活から内面へ、個人から世界へと深くなっていきます。

「問いと答えと、いまあなたにとって必要なのはどっちですか。」「あなたにとって、あるいはあなたの知らない人びと、あなたを知らない人びとにとって、幸福って何だとおもいますか。」ちょっと待って!だんだん難しくなってきたぞ・・・。

「人生の材料は何だとおもいますか。」のページではその問いに答えるようないせさんの六本六色の絵の具の挿絵・・・参りました。最初から最後まで問いかけだけがくり返される長田弘さんの詩といせひでこさんの柔らかいタッチの水彩画が見事に溶け合っています。

“ちょっとここで立ち止ってごらん、ゆっくりとこれまでを振り返ってこれからのことを考えてごらん”と大切なことを易しいことばで優しく気づかせてくれる、そんな一冊です。そして改めて詩人のことばのチカラを感じる一冊でもあります。

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