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本のしょうかい

あつさのせいの表紙画像

『あつさのせい?』
スズキコ―ジ 作

福音館書店

お話はとっても暑い日の駅のプラットホームから始まります。ベンチにすわって汗をぬぐっていたウマのはいどうさん、電車がやってきたのでいそいで飛び乗りました。アレ?ベンチに帽子を忘れていますよ。

そこへやってきたキツネのとりうちくん、ベンチの上のかっこいい帽子を見つけ、かぶってみるとなかなか似合っています。自分のイカスすがたにボーっとしすぎて持っていたカゴをトイレに忘れていきました。

すると、トイレにやってきたブタの三吉がカゴをひろいます。カゴの中身はお風呂の道具。一週間もお風呂に入っていない三吉はさっそく銭湯へ。お風呂に入って見違えるようになった自分にうっとりした三吉もまた忘れ物、鏡の前の台にシャンプーを置きっぱなし。

今度はお風呂から気持ちよく出てきたウシの山口さん、ジャスミンのシャンプーの香りにボーっとして石につまずきすってんころりん、その時ポケットの中の大事なキャラメルを落としてしまします。そのキャラメルはどうなった?

次から次へと落し物が新しい落し物を生み出していく楽しい展開。それもこれもみんなギラギラと照りつける夏の太陽、暑さのせい?

最後にキツネのとりうちくんとウマのはいどうさんが道ですれ違います。アララ、あの帽子?とはいどうさんは一瞬思うのですが、それも暑さのせいの勘違いかな、と首をかしげながら帰っていきます。なんて平和なんでしょう!

スズキコ―ジさんの独特のタッチの絵が、お話をよりくっきりとインパクトのある楽しいものにしています。暑い夏に読むといっそう暑くなってしまう本?でも、寒い冬には暖房効果抜群の一冊です、きっと。

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